薬局ビッグデータを利用した住民の健康状態の推定
林譲, 齋藤充生, 矢島毅彦
薬学雑誌 136(2) 265-271 2016年2月
地域薬局を取り巻く最近の状況:地域の健康情報拠点としての期待,薬機法施行と関係者の役割
齋藤充生
薬学雑誌 136(2) 245-249 2016年2月
地域健康情報拠点としての薬局支援を目指して
齋藤充生,山本美智子
薬学雑誌 136(2) 243-244 2016年2月
バイオテロに対する薬剤師の役割
社会薬学 2008
コッホ以前には,細菌が病気の原因であるというメカニズムは知られていなかった。それでも,人間は戦争に勝利するために伝染病を意図的に利用した。たとえば,ペストで死亡した人間をカタパルトで敵の領地に投げ込んだりした。今日,バイオテロは現実である。仮想ではない。バイオテロ事態における薬剤師の役割は重要である。
ヘルスヴィジランスの情報源としての薬局
Jpn. J. Drug Inform. 2008
自らの奸計が災いし,毛皮をはぎ取られたうさぎの話は「因幡の白うさぎ」として有名である。うさぎが使った蒲の花粉は穂黄(ほおう)という生薬であることから,この話は医療に関する日本最古の記述と言われている。さらに,この話は医薬品の適正使用にも言及している。
薬局のデータを使って地域住民の健康管理を!
RAD-AR News 2007
経験が長い薬剤師は、いろいろな知識を蓄積して います。例えばインフルエンザや風邪などの流行の時 期が地域によって少しずつ異なっているということ
は、抗インフルエンザ薬や風邪薬の販売量とその薬 局の所在地から想像できることなどです。ですからこ ういった知識を定量的に示すには,薬局データをどの
ように解析したらいいかということになります。
薬局が持っている情報はどのように利用できるか?(抜粋)
レシピ 2007連載
薬局には、多量の電子化された調剤量データが蓄積されている。これらは、患者・医師などの個人情報を含まない数値データであり、単純にグラフ化しただけでも様々な情報を取り出すことが出来る。しかし、その定量的解析のため時系列解析の方法を取り入れ、複数の薬局のデータをまとめて解析すれば、例えばインフルエンザの感染や伝播のパターンを知ることができ、その流行に備えることが可能となる。すなわち薬剤師は、薬局のデータを活用することにより、ヘルスヴィジランスを通じて更に地域社会への貢献度を高めることができるのである。
薬剤師が看る国民の健康状態~ヘルスヴィジランス~(抜粋)
薬局 2006~2007連載
保険薬局における医薬品の調剤量を解析することにより、地域住民の健康状態を推測しようとする研究をヘルスヴィジランス研究と呼ぶ。この研究により薬剤師はより広範囲な社会的貢献を果たすことができる。これにはまず、薬局の持つ調剤量データの意義と社会的重要性を認識し、そのデータの科学的処理法を理解し、どのような具体的成果が得られているかを知っておく必要がある。その上で、薬局情報ネットワークの構築の可能性について考えてみたい。
薬の販売量から推定するインフルエンザ感染の経路と速度
ファルマシア,2006
抗インフルエンザ薬(タミフル)の販売量を、一定地域内に点在する薬局間で構成されたネットワーク内で比較すると、インフルエンザ感染の経路と速度が推定できる。ここで用いられる方法論は薬局における科学的在庫管理にも応用でき、このようなネットワークからはインフルエンザのみならず、様々な健康情報を発信することが可能である。